Works

黒谷の家

この家はお寺の参道に面している。敷地は狭いが3層一体となった空間の連続性が、狭さを感じさせずに伸びやかな生活を獲得した例である。大きな開口から飛び込む風景とモダニズムが不思議と調和している。周辺とも軒先が連なり、通との親近性をもつ大きな開口は、お寺さんばかりか往き交う老人方からも好評との事である。風景を取り込みながら自らも風景となっていく。クライアントは、狭小な敷地の豊かな空間に、私達に必要なものは『これ以上でもなく、これ以下でもでもなかった』と言われた。 この建築を機にクライアントがデザインを楽しむ人生が始まったと言われ、絵や器を買い揃えたり、季節の飾りを楽しまれたり、私もうれしい限りです。そろそろ2期工事が始まろうとしている。

CATEGORIES

モダン, 現代, 住宅

所在

京都市